活躍する男性看護師が増えている医療現場

2000年に看護婦から看護師へと名称変更が行われたのには、男性看護師の増加が関係しています。
年々男性看護師は増加しており、多くの男性看護師が医療現場で活躍しているのが現状です。男性看護師が医療現場で活躍する背景には、さまざまな要因があることがわかってきました。
1つに、男性看護師は女性看護師のように、ライフイベントで休職や退職することがほとんどありません。そのため、長い視点で看護師というキャリアを考え、働き続けられるのです。
特に、男性看護師の場合はキャリア志向が強く、勉強を重ねて認定看護師や専門看護師といったキャリアアップを目指す人も少なくありません。そのうえで、キャリアを中断することなく、看護師としてのキャリアパスを歩んで行きます。
2つ目に、医療現場でも男性患者が男性看護師を求めるケースが、多く見られるようになってきているのです。
例えば、婦人科などでは今でも女性患者が女性看護師を求める傾向が強いといわれています。それと同様に、男性特有の病気を抱えている男性患者にとっては、男性看護師の方が気兼ねなく相談できるので、同性の男性看護師がいいのです。
思春期の男の子の患者の場合、女性看護師とどう接したらいいのかわからないという人がいます。その一方で、男性看護師とであれば打ち解けられ、安心して治療を受けられることがよくあるのです。このように、医療現場では男性看護師の存在も多く求められています。